
■より安全に・より衛生的に
歯科医院の衛生管理が劣悪であるという記事が数年ごとに報道されています。歯科に通院中の患者さんはきっと不安に感じていらっしゃる事でしょう。(下の記事は読売新聞より)
九段ブルー歯科では20数年前からスタンダードプリコーションの概念を導入し、全てのハンドピース(歯を削る器具)の滅菌をはじめ、その他の医療機器、器材の滅菌および消毒を徹底的に行っています。スタンダードプリコーションとは世界標準感染予防策のことで、全ての人が何らかの感染症に罹患していると仮定して、ガイドラインに基づき過不足ない感染予防の対応をとる方法を表します。
導入したヨーロッパ基準クラスBの滅菌装置(オートクレーブ)は従来の日本の滅菌装置の基準より格段に厳しいものです。真空と加圧を繰り返し、装置内にまんべんなく水蒸気を行き渡らせ細菌とウィルスを死滅させます。従来のオートクレーブではパイプ状の医療器具の滅菌が不完全になる可能性が指摘されていましたが、クラスB仕様では完全滅菌が可能となりました。
診療器具は滅菌後の保管期間に細菌やウイルスで汚染しないよう滅菌パウチ(袋)にパックしています。使用時に袋を破って取り出します。
歯を削るタービンが回ったり、歯のクリーニングの際に口腔内の細菌が飛散します。そのため高性能フィルター付き集塵機で吸引して診療室内を汚染しないようにしています。
COVID-19感染症で問題になった室内換気ですが、市ヶ谷・九段ブルー歯科では9台ある換気扇をフル稼働させています。これは1時間に7回診療室の空気を全部交換できる位の換気能力です。また、4方向にある窓やドアの一部を開放して風通しを良く保っています。ちなみに焼肉屋さんの換気扇の能力は1時間で9回入れ替え可能だそうですが、当院の能力もそれに近いものと考えますとまずまず合格ではないかと自負する所であります。診療室内に薬品臭が漂っていないのはそのためですね。
九段ブルー歯科診療室の内装の安全対策としてはバリアフリー設計を採用しており、診療室内に段差はありません。
院内歩行中の万が一の転倒時にもケガが軽くて済むように、角張った箇所にはゴム製プロテクターが設置されています。
循環器疾患など全身疾患をお持ちの患者さんへは生体モニター監視下で外科治療を行い、体調の急変にすばやく対応できるよう準備しております。
使わないのが一番良いのですが、いざという時のためにAEDも装備しています。近隣での緊急事態にも活用できます。
そして、何よりも大切なのは、掃除が行き届き、良く整頓された診療室が安全と衛生を守る基本だということです。
