市ヶ谷の九段ブルー歯科

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市ヶ谷で歯科インプラントのイメージ写真

■インプラント治療





千代田区歯科インプラント解説図




インプラント治療とはチタン合金のボルト(直径4㎜前後、長さ約10~18㎜程度)を顎骨に埋めて、その上に人工歯をのせ、虫歯、歯周病、事故等で失われてしまった歯を補う治療のことです。すでに50年以上の歴史を持ち、3D-CTの普及とともに安全性は向上しています。以前は主流であったブリッジや義歯(入れ歯)特有のデメリットを避けるためにインプラントを第一選択にするケースが多くなってきました。

それぞれの特徴について簡単に説明致します。

1)義歯(入れ歯)
 長所
■失われた歯の両隣在歯を削る量が最小(殆ど削らない)。
■もし使いたくなければ治療前の状態に戻せる。
 短所
■硬い食べ物や歯ごたえのある食べ物を噛むと、プラスチックの義歯と顎の骨の間に歯ぐきが挟まれ痛みが出ることがある。つまり食べられる物には限界がある。
■慣れるまで長期間にわたり異物感が残り易い。
■時に義歯を支える金属バネが目立ってしまう事もある。
■時に義歯を支える金属バネを架ける歯に冠を被せる必要がある。
■毎日何度か取り外して清掃しなければならない。
■発音し辛い事がある。


2)ブリッジ
 長所
■大概の食べ物を食することができる。
■違和感、異物感が殆どない。
 短所
■失われた歯の両隣在歯を削って装着、つまり健全な歯を傷つける事になる。
■両隣在歯に加わる力の影響で長期間経過すると歯を支える骨が吸収してしまう事がある。
■保険診療の場合、金属が見えてしまう事がある。
■犬歯を含む2歯連続欠損の場合、力学的にブリッジによる治療は適応外。
■3歯連続欠損の場合は適応外。


3)インプラント
 長所
■天然歯と同じように何でも咀嚼できる。
■審美的に優れている。
■違和感・異物感がない。
■発音障害が起こらない。
 短所

■外科手術が必要。
■インプラント周囲の歯磨きが上手にできないと炎症を起こしてしまう事がある。
■歯ぎしりや食いしばりが続くと周り骨が吸収しインプラントが抜けてしまう事がある。
■将来寝たきりになると、介護担当者だけでは十分な清掃ができないためにインプラント周囲に炎症を起こし易い。

確かにインプラント治療にも上記のような短所がありますが、弱点をしっかり理解し、適切に対処することでインプラントはブリッジや入れ歯を上回る快適で機能的な治療法となります。




インプラント治療のステップ

STEP1 診査・診断…インプラント治療を希望される方に、果たしてインプラント治療が適しているか否かを3D-CT などで診査します。インプラント治療は全身疾患や局所的な要因で難しい場合もありますので正確な診査・診断が必要です。

STEP2 インプラント手術…手術顎の骨にインプラントのチタン製ボルトを埋め込みます。手術中はインプラントを正確な位置と角度に誘導するため予め作製しておいたサージカル・ステントと呼ばれる型枠を使用します。術後は抗菌剤・鎮痛剤を服用します。

STEP3 アバットメント装着…骨とインプラントがしっかりと結合した後(3~6か月後)、アバットメントを連結してその上に人工歯を装着します。これで完成です。

STEP4 メンテナンス…インプラントを長期間にわたって成功に導くには、毎日の患者さんの歯みがきと歯科医院でのメンテナンスの両方が重要です。歯みがきとメンテナンスなくしては折角のインプラントが数年で抜けてしまう事もあります。3ヶ月ごと(季節ごと)の定期検診が必須条件となりますので予めご了承下さい。

市ヶ谷インプラント治療イメージ図



なお、ケースによっては顎骨が不足していてインプラントが埋入できなかったり、歯肉の形状がインプラントの長期安定に不向きであったりすることがあります。前者には骨誘導再生法GBR(自家骨移植/人工骨移植)を用いて骨量を増やします。また、後者には先端医療材料を用いた組織再生誘導法GTRや遊離歯肉移植、結合組織移植など歯周外科手術を実施しております。そのため他院で難しいと説明を受けたケースでも手術可能な場合がございますので、どうぞお気軽にご相談下さい。

上のCT写真は顎骨に大きな窪み(黄色矢印)がある症例です。そこに炭酸アパタイトが主成分の人工骨を充填し、バイオマテリアルの人工膜で覆って新たな骨を再生してからインプラント手術を行いました。窪んだ部分に新たな天然の骨が再生しているのが認められます。(青色矢印)






インプラントのための遊離歯肉移植手術臨床写真1
上の写真はインプラント手術に際し、遊離歯肉移植が必要な症例です。遊離歯肉とは顎骨に固着していない歯肉粘膜のことで、頬を動かすたびに粘膜が動いてしまい、インプラントの周囲の衛生環境が保ちにくく、将来のトラブルが予想されます。反対語である付着歯肉は顎骨としっかりと繋がり頬や舌を動かしても微動だにしない歯肉を表します。


そこで上顎の奥歯の内側の歯肉を20㎜x8㎜ほど切除して、インプラント植立位置に移植します。
下は上顎奥歯内側の切除部位で術後1週間の写真です。歯肉を再生する為にバイオマテリアルの膜を貼り付け2針縫合しています。1ヶ月経過すると元通りの美しい粘膜が再生されます。
インプラントのための遊離歯肉移植手術臨床写真2


切除した歯肉は下顎のインプラント植立予定部位へ速やかに移植します。
移植1週間経過後の抜糸前の写真です。
インプラントのための遊離歯肉移植手術臨床写真3


下は移植3週間経過後の写真です。青色ラインの所まで付着歯肉の幅が広がり、後日行ったインプラント手術も無事に成功しました。
インプラントのための遊離歯肉移植手術臨床写真4


これらの症例が示す通り、インプラント手術を行う前にその環境整備を行うことで手術が可能となるケースがございますので、どうぞ市ヶ谷・九段ブルー歯科にてご相談下さい。