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一般歯科・歯周病科・インプラント科・口腔外科・小児歯科

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これまで歯科治療において詰め物(インレー)、被せ物(クラウン)、ブリッジ、義歯(入れ歯)などにたくさんの金属が使われてきました。しかしながら21世紀の先進国で、お口の中が金属だらけというのは日本だけです。

お口の中のすべての金属は「錆びて」「溶けて」「イオン化して」体内に取り込まれます。この避けることのできない化学反応を考えた時、果たして本当に金属は身体に優しい物質と言えるのでしょか?

現在判明している金属を用いた治療の弊害を集約すると以下の4つになります。

1.金属アレルギー

2.金属毒性

3.細菌吸着性(細菌細胞の表面はマイナスに帯電しているため容易に金属に吸着します。そのことが2次的な虫歯の発生原因になっています。つまり、治したと思ってもまた虫歯菌が集まって再び虫歯ができてしまうということです。)

4.審美性(現代の価値観では、ゴールドやプラチナが口腔内でピカピカ輝きを放っても、お世辞でも美しいとは見なされません。)

メタルフリー治療とは、生体親和性のない金属を可能な限りお口の中では使わない治療方法のことです。

当サイトではその中の金属アレルギーについて解説させて頂きます。

金属アレルギーについて

■日本人の金属アレルギー出現頻度は12人に1人 全国に約1,000万人いると推定されます。

日常生活での発症頻度ではないのですが、金属パッチテスト(各種金属試料ディスクを背中の皮膚に貼り付け反応を観察するテスト)に反応した方の割合を以下に示します。



他にも金属パッチテストの研究がいくつかありますが、同様に高率でアレルギー反応を示しており、近年では増加傾向を表しています。今まで生体親和性があると思われていた金にも5~7%の方がアレルギー反応を起こしています。

■金属アレルギーの種類と症状

◎ 接触型金属アレルギー

・触れている場所のかぶれ/水ぶくれ

・口腔粘膜のあれ/ただれ

・舌表面に白いレース様の模様

・味覚異常

◎ 全身型金属アレルギー

・手の平、足の裏の湿疹(掌蹠膿疱症しょうせきのうほうしょう)

・手足の紅斑こうはん

・原因不明の蕁麻疹じんましん

・偽アトピー性皮膚炎

■金属アレルギーの原因

本来金属そのものがアレルギーの元(アレルゲン)になるわけではありませんが、汗や唾液により溶けてイオン化し体内へと取り込まれると皮膚や粘膜のタンパク質と結合してアレルゲンになってしまいます。そこに慢性的に同種金属が接触すると「接触型金属アレルギー」を発症しますし、さらにイオン化した金属が腸から吸収され汗として分泌されるとその部位に「全身型金属アレルギー」として湿疹等の皮膚炎を起こします。

特に手のひらや足の裏への出現頻度が高いのはその部分の皮膚が分厚くアレルゲンが滞留し易いからと考えられます。金属アレルギーは遅延型アレルギーと言われ発現までの経過が長いため、それまで無症状であってもある日突然現れることがあります。

次に日本の保険診療で使用されている厚生労働省認可の歯科用金属の成分組成を示します。

メーカーによって僅かな違いがありますが、大体このような成分です。

如何ですか?先程の金属パッチテストの結果と見比べますと、金属アレルギー陽性反応を引き起こす金属の多く含まれていることがお分かり頂けたかと思います。汎用される歯科用金属は、誠に残念ながら無条件で安心な素材ではなさそうですね、一時的な使用なら止むを得ないにしても・・・

日本では主にパラジウム合金による治療が行われていますが、既にドイツでは歯科用パラジウム合金の使用を制限しています。具体的には妊産婦と小児に対しては使えません。市ヶ谷・九段ブルー歯科医院では保険診療でどうしても金属をご希望の患者さんへは(比較をすれば多少まともか?という位で)銀合金をご提案します。ご存知のように銀は時間が経つと黒変したり、時に破損したりするデメリットもありますがそれを承知の上での使用です。また、含まれているインジウムに関しては少々不安も残ります。

この口腔内に金属を用いるという問題に関しては専門家の間でも賛否両論あるでしょうが、パラジウムを含む貴金属価格の高騰や、生体親和性に難があることは知れ渡っておりますので、先進国標準のメタルフリーの考え方が日本でも主流に、そしてムーブメントになるのは時間の問題でしょう。

そこで、メタルフリー治療の概念を記述しておきます。

■そのメリットは、

・金属アレルギー発症予防のため。

・金属以外の材料に交換し金属アレルギーの一部を緩和させる。

・細菌を集めやすい金属製の歯の代わりにセラミック類を用いて長期にわたり虫歯を防ぐ。

・笑った時にピカッと金属が光らない自然本来の美しさを取り戻す。

■メタルフリー化の具体例は、

・クラウン(被せ物)➡ セラミック/ジルコニアへ

・インレー(詰め物)➡ セラミックへ

・メタルコア(金属製の芯棒)➡ グラスファイバーポストへ

・義歯(入れ歯) ➡ 金属のバネの部分も含め高弾性樹脂を用いた義歯(入れ歯)やチタンフレームを用いた義歯(入れ歯)へ

・人工歯根(インプラント)➡ インプラントは金属製ですがアレルギーの少ないチタン製です。ジルコニアインプラントという強化型セラミック製のインプラントも既に開発されていますが、未だ歴史が浅く研究論文や臨床ケースが少ないので九段ブルー歯科での導入計画はもう少し様子見てからの判断となります。

















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