
歯周内視鏡検査

正常な歯肉では1~3㎜の深さの歯周ポケットは歯周病に罹り進行するほど深くなっていきます(例えば6~7㎜など)。そうなると目視もできませんし、歯石除去用の器具が届き難くなります。その結果、歯石の取り残しが多くなって治療成績が悪化してしまいます。
深い歯周ポケットのクリーニング(スケーリング/ルートプレー二ングと言います)を庭掃除に例えると、真っ暗な闇夜でのホウキがけのようなものです。何しろ汚れが見えないのですから。勿論、卓越した技術を持ったベテラン歯科衛生士ならば見えていなくても指先の感触で歯石の有無を検知できるのですが、難易度が高いのは言うまでもありません。
これに対し、歯周内視鏡を用いるのは夜間照明ランプで照らしながら行う庭掃除のようなものです。当然精度が上がります。歯石やプラーク(歯垢)の有無を確認しながら施術するので取り残しは格段に減って、治療成績が高まります。その結果、歯周外科手術の必要性が少なくなるという訳です。
下に実際の症例を提示します。

歯石やプラーク(歯垢)を目で確認しながら行いますので、除去率が向上します。当然治癒率が上がり、歯周外科手術まで行わなくても好ましい結果が得られることが多くなります。患者さんにとっては朗報ですね。