
■レーザー虫歯診断
ドイツの最先端医療機械メーカーKavo社が開発したレーザー装置を用いて初期の虫歯が判定できます。特定波長のレーザー光を歯の表面に照射し、その反射光を測定して治療が必要な虫歯なのか、経過観察で良いのか、あるいは治療の必要がない健全歯なのか判別をします。
これまで診断は目視とX線、それに探針による触診により行われていました。ごく初期の虫歯は清潔な環境下では再石灰化という機能で自然治癒する可能性があります。ところが従来の探針による触診で折角再石灰化が行われている箇所が破壊され、本格的な虫歯へと悪化させてしまうことが明らかになっています。これでは虫歯を探ることが却って虫歯をこしらえているようで本末転倒ですね。

スイスのベルン大学の研究では目視や拡大鏡での診断の虫歯判定正解率56~57%、X線診断(咬翼法)の正解率67%、レーザー虫歯診断装置90%と、各段に正確な結果が得られます。

レーザー光線と聞くとSF映画の戦闘シーンを想い描いてしまい、痛そうなイメージですが、この検査は痛くも痒くも怖くもありません。