
■超音波マッピング
ドイツのクルップ社製の超音波測定装置です。クルップ社は19世紀より製鉄、鉄道機関車製造、兵器産業などを営む巨大重工業企業です。大砲の製造が有名なのでご存じの方も多いかと存じます。
そのような日本でしたら三菱重工やIHIに匹敵する会社が医療器械も取扱っています。この装置から発生する超音波パルスエコーは口腔内粘膜を透過し顎骨表面で反射され、その信号を変換することで患者さんに苦痛を与えることなく顎骨までの距離、つまり粘膜の厚みを計測することができます。
(用途)
➀大口蓋孔の位置確認
口腔外科手術の際の出血や神経麻痺のトラブル防止のために使用します。
②口蓋骨後縁の位置確認
上顎総義歯(総入れ歯)の吸着向上を図るのに欠かせないのが口蓋骨後縁部の位置確認です。外れない入れ歯を作るには後縁をこの位置よりやや後ろまで長めに設定する必要があります。その際にこの装置を用いれば口腔粘膜下の骨の状況を無痛で検査することが可能になります。

