
■唾液検査
九段ブルー歯科では唾液検査として以下の項目を実施しています。
- 1) 唾液流出量測定
- 2) 唾液緩衝能測定
- 3) ストレプトコッカス・ミュータンス菌存在チェック
1) 唾液流出量測定: 唾液流出量測定は主に加齢とともに減少します。また多くの種類の薬剤も減少に拍車をかけます。唾液中に含まれる成分には免疫物質、消化酵素や、潤滑成分など摂食に大いに役割を果たす物質が存在します。口腔は消化管の上流で、下流の腸へと繋がっています。お口の中では1.5ℓ/1日もの唾液が分泌されその環境維持に貢献しているのですが、それが気がつかないうちに減少しているケース(加齢やある種の内服薬による)が見受けられます。病気予防・健康管理の一環として唾液流出量を測定されては如何でしょうか。
1日1~1.5L分泌される唾液の役割 | ・食べ物を飲み込み易くする潤滑作用 ・消化酵素でんぷん質を消化する ・滑らかにして発声をし易くする ・味覚を分かり易くする ・抗菌作用 ・酸やアルカリから歯を守る緩衝作用 ・歯の再石灰化作用 ・汚れを洗い流す洗浄作用 など多岐にわたります。ところが、残念ながら加齢とともに分泌量が低下しますし、また、ある種の内服薬の服用でも少なくなってしまう事が知られています。 |
2) 唾液緩衝能測定: 唾液緩衝能とは唾液に含まれる成分が、虫歯菌が出す酸を中和して虫歯が発生しにくくする能力のことです。虫歯は細菌が産出する酸によりエナメル質表面が溶かされて小さな穴が開くことで始まります。唾液には緩衝作用(酸性やアルカリ性に傾くことを緩和する作用)があるのですが、その能力には個人差があり、それを測定することによって虫歯になり易いか、なり難いかの虫歯リスクを判定することができます。
3) ストレプトコッカス・ミュータンス菌チェック: 最強虫歯菌の有無を調べる検査です。