
<お口の各種お悩みからみた原因と治療法>

1. 現在、骨粗鬆症の治療中ですが歯科治療は可能でしょうか?
結論は条件付き”可能”です。
日本人の1,000万人以上が悩む骨粗鬆症患者さんが歯科を受診する機会は多く、特にビスフォスフォネート製剤使用中の方は抜歯や歯周外科処置に注意が必要です。
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抜歯後128日経過、骨が露出したまま(痛みや腫れはなし)

抜歯後196日経過、骨は徐々に縮小傾向

抜歯後222日、ようやく骨が粘膜で覆われる
2. 舌が荒れていてなかなか治らないのですが?
① 歯ぎしりや舌癖によるもの


舌の側面にギザギザ模様や潰瘍形成があり、長期間の食いしばりが原因。頬粘膜にはBite Line(白線)も現れます。
② 金属アレルギーによる地図状舌

舌表面に白いレース状模様。皮膚科でのパッチテストで金属アレルギーと診断、金属除去と経過観察中。
3. 口の中に悪性腫瘍のようなものがあります。大丈夫でしょうか?
口腔がんは近年増加しており、国立がん研究センターによると1988〜2018年で約2.8倍。

2週間以上治らない口内炎や異常な粘膜は要注意。必要に応じて大学病院へ紹介します。