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一般歯科・歯周病科・インプラント科・口腔外科・小児歯科

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<お口の各種お悩みからみた原因と治療法>

 




1.現在、骨粗鬆症の治療中ですが歯科治療は可能でしょうか?

結論は条件付き”可能”ということです。

日本人の1,000万人以上がお悩みの骨粗鬆症の患者さんが歯科医院を受診される機会は珍しくありません。注意すべきはビスフォスフォネート系製剤を内服あるいは注射している患者さんが抜歯や歯周外科手術などをお受けになる際です。確率的には数%ですが、ビスフォスフォネート関連顎骨壊死という病気を発症することがあります。お口の中の清掃状態が不良の時に起こり易いということも分かっています。

この場合はかかりつけ整形外科医とコミュニケーションを取りながら、そのお薬を休薬するか継続服用するか検討し、外科処置を行うのに最適な時期を決めます。

次の症例は担当整形外科医と相談の上、3か月間休薬した後に抜歯を行ったにも拘わらずビスフォスフォネート関連顎骨壊死を発症したケースです。幸い重篤な炎症症状を起こさずに治癒しました。しかし治癒までに7ヶ月を要しました。

今後高齢化が進むとともに増加が予想される骨粗鬆症ですので、より慎重な対応と予防策の発達が望まれます。




抜歯後128日経過、黄色矢印の所に抜歯直後から骨が露出している。幸いにも、痛み・腫れ等の症状なし。



抜歯後196日経過、露出骨は縮小傾向。



抜歯後222日、ようやく骨が粘膜で覆われる。





2.舌が荒れていてなかなか治らないのですが・・・?

➀舌癖あるいは歯ぎしりによるもの




舌の側面にギザギザ模様がついて一部に潰瘍形成が認められます。これは長時間+長期間の食い縛り癖によって出来上がったものです。おそらくは頬の内側の粘膜にBite Lineと呼ばれる白線が見られる筈です。

初期では特に治療対象とはなりませんが、もし悪化し、今回のケースのように潰瘍が出来たり、歯肉が痩せてきて冷たいものにしみる、顎の関節が痛むなどの症状も併発しているようでしたら担当歯科医にご相談下さい。




②金属アレルギーによる地図状舌


舌の表面に白いレース模様が認められる


このケースは金属アレルギーの疑いが濃厚であったため皮膚科をご紹介しました。パッチテスト(各種金属の小切片を腕、あるいは背中に貼り付けてそれぞれの皮膚反応をチェックする検査)の結果、歯科用金属に対してのアレルギーが判明したので、全て撤去し非金属による修復を行い経過観察中です。

金属を取り除いても、これまでに溶け出して皮膚組織直下など体内に蓄積されている金属イオンは簡単には排出されませんので正常に戻るのにはかなり(通常、数年単位)の時間が掛かります。






3.口の中に何か悪性腫瘍のようなものが出来ているが大丈夫でしょうか?

口腔がんの発生率が年々増加傾向にあります。国立がん研究センターの統計によると、1988年~2018年までの30年間で口腔がんの罹患率は約2.8倍に増加し膀胱がん罹患率を追い越しています。



2週間以上治らない口内炎や不自然な形態の粘膜を見つけた場合は早めの受診をお薦めします。場合により、然るべき大学病院をご紹介致します。










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