本文へスキップ

一般歯科・歯周病科・インプラント科・口腔外科・小児歯科

電話でのご予約・お問い合わせはTEL.03-6256-8241

〒102-0074 東京都千代田区九段南4-7-24
トゥーラント88ビル2F









































<お口の各種お悩みからみた原因と治療法>

 




歯が原因で「噛難い」とは食事中に噛み切り難い、あるいはすり潰し難い事を言い表しているのでしょう。この問題にはいくつかの理由が考えられます。




1.最近被せた(詰めた)ばかりの歯の噛み合わせに違和感がある。


人間の歯は垂直方向に加わる力に対してはその人の体重くらいの力にも耐えられますが、側方方向に対してはその1/6くらいの力までしか支えられないと考えられています。そのため無理な側方力が加わらないよう正しく調整する必要があります。


黄色矢印の歯は転居直前に地元の歯科医院で治してもらったセラミックス冠です。「噛みにくい」が主訴で当院に来院されました。

青色マークは側方に動かした時に上下の歯が接触した軌跡。赤色はカチカチと普通に噛んだ際のマーク。黄色矢印の歯に付いた赤色マークが頬側に偏っていることが分かります。また、噛み合わせ自体もやや高めなようです。

また、緑矢印の歯についた青マークが強すぎてこの歯に負担が掛かりすぎています。



黄色矢印の歯はやむを得ず被せ替えを行いました。赤色マークが分散されたことが分かります。

緑色矢印の歯は青色の所を削り、側方力を減少させ歯に加わる負担を軽減しました。

これら一連の処置で食事が格段にし易くなりました。





2.自身の歯が変に当たって上手く噛めない。

歯ぎしりや歯周病などで自身の歯が僅かに移動してしまうことがあります。そのままにしておくと歯が揺れ始めて違和感を感じるようになります。そのような症状が現れる前に噛み合わせの調整を行います。


青色のスジが側方方向の不適切な当たりです。



このように削って噛み合わせのバランスをと整えます。





3.義歯が合わない。

初めての義歯(入れ歯)は正しく違和感の塊です。何にしろ髪の毛1本が飛び込んでも気になる非常に敏感なお口の中の一大変化ですから。ここに「ホムンクルス」という有名な図を載せておきます。この図は身体のそれぞれの感覚に対し、大脳はどの場所でどれ位の容積を使って処理しているのかを示しています。


ホムンクルス感覚局在図

この絵ではお口が異常に大きく描かれています。それだけ鋭敏だということを表しています。指先もかなり敏感な箇所ですが、口腔の感覚はそれを上回ります。

以上の理由で新しい義歯に慣れるのにはどうしても数か月~半年間の忍耐が必要です。



ここで総義歯(総入れ歯)の例を挙げておきます。総義歯で噛めない理由の多くは噛み合わせのバランスが悪いことに起因します。つまり構造上、やわらかい歯ぐきの上に浮かんでいる硬いプラスチックの総入れ歯は、右側で噛めば右側が沈んで左側が浮き、左側で噛んだら左側が沈んで右側が浮くという極めて厄介な代物です。また、前歯で噛んだら前が沈み、奥が浮き、奥で噛んだらその逆です。





解決策はどこで噛んでも前後左右が揃って噛み合う(専門用語ではフルバランスド・オクルージョンあるいはバイラテラル・バランスド・オクルージョンと言います)高度な噛み合わせの調整が必要なのです。



右側方運動をしても右側だけでなく左側も噛み合っている。



逆に左側方運動をしても左側だけでなく右側も噛み合っている。



前方運動をしても前歯だけでなく後方歯も噛み合っている。




このような高度な治療が不要なように、現在歯が残っている方は大切に磨いて頂くことをお薦めします。





4.歯が痛くて噛めない。

歯に痛みがあれば無意識のうちに顎を動かす筋肉を緩めてしまいますので噛めなくなるのは当然です。痛みの原因究明と早めの除痛が優先課題です。

痛みに関してはここをクリック⇨





5.顎の関節が痛くて噛めない。


咀嚼時には必ず下顎を動かす必要があります。下顎骨という一つの骨の両側に二つの関節が附属しているのは人間の体では顎関節しかありません。つまり二つの関節が連動して、しかも繊細な運動を行うのですからトラブルを起こし易い器官とも言えます。また、咀嚼はほぼ無意識に行われる運動ですので心理的な影響も無視できません。

顎関節周囲に炎症が起これば痛みを発し、食事どころではないでしょう。この場合最も大切なことは顎を安静に保つことです。特に就寝中の歯ぎしり/食い縛りはその力が昼間のそれより強いので顎関節に与えるダメージが大きいです。

顎を安静に保つのは結構難しい事ですので、対応としてはマウスピースやスプリントを作製して症状が落ち着かせることが必要になります。




マウスピース(別名 ナイトガード)










 元のページへ戻る

ナビゲーション

スマートフォン版